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2020年に中国の製造業が米国を抜くか?

2009/8/6 10:26   人民網日本語版

 国家統計局、中国物流調達連合会が3日発表した情報によると、今年7月、全国の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は53.3ポイントで、前月を0.1ポイント上回った。PMIは5カ月連続で、経済の拡張と収縮との分岐点となる50ポイントを超え、おおよそ53ポイントの水準で緩やかに推移している。「国際金融報」が伝えた。

 同連合会によると、この数値から製造業経済が全体として安定的な好転の傾向をますます強めていることがうかがえる。PMIはマクロ経済の先行指標の一つだ。7月のPMIのうち、生産指数、新規注文指数はいずれも6カ月連続で分岐点の50ポイントを上回り、ここから今年2月以降、製造業の生産が月を追って回復し、市場ニーズが徐々に増加していることがわかる。また従業員指数は2カ月連続で50ポイントを超え、製造業の労働力ニーズは増加しているが、企業は雇用に慎重であることがうかがえる。主要原材料購入価格指数は回復して50ポイントを超え、その後は3カ月連続で上昇傾向を維持している。

 PMIは同局と同連合会が共同で行った調査を基に算出するもので、サンプル数は約730件、全国31省・自治区・直轄市の製造産業30業界をカバーする。米国の情況をみると、また違った風景がみえる。米国の調査会社・IHSグローバルインサイトのチーフエコノミストを務めるナリマン・ベーラベシュ氏によると、米国の製造業は最近、深刻な衰退期に突入しており、ここから中国が米国に追いつき追い抜くという目標を、予想より数年前倒しで達成することが予測されるという。

 ▽追い抜くのは2015年? それとも2020年?

 中国が米国を追い抜くのはいつか。IHSグローバルインサイトが最近発表した予測では、2015年前に中国は実質ベースの工業生産額で米国を抜くことが予想される。IHSグローバルインサイトは2年前の予測では2020年前後としていた。

 IHSグローバルインサイトが予測を修正したのは不思議ではない。米国の製造業は縮小を続け、人員は削減され、経済は深い衰退に陥り、米国の製造業や輸出は明らかに落ち込んだ。その一方で、中国の製造業は持続的成長を維持している。中米間の巨額な貿易赤字や米国製造業の復興プロセスをめぐる不確定性を考えると、中国製造業の躍進は「当たり前のこと」だといえる。

 だが全米製造業者協会(NAM)のジョン・エングラー理事長によると、中国製造業が米国に追いつき追い抜くにはなお10年がかかるという。これは米国の対処方法に左右されるからで、米国が国内メーカーの業務拡大を奨励する税収・投資政策を打ち出すことも考えられるからだ。
 

 ▽中国の躍進は正常な現象? それとも問題?

 ベーラベシュ氏は、中国製造業の躍進は正常な経済現象であり、とりわけ健全なシグナルであると指摘し、「正常な情況の下では、各国経済は農業から製造業に至り、さらにサービス業に至るという発展プロセスを踏まえるものだ」と話す。

 だがこのことが米国製造業の関係者には懸念をもたらす。たとえばインディアナ州の家族経営の鋳造企業・ブレーメンキャスティングスのブラウン社長は「昨年にはわれわれを奮い立たせるような情況が出現し、生産のチャンスが中国から米国に戻る見込みがあったが、経済低迷でこうした流れが止まってしまった」と話す。

 またブラウン社長は次のように述べた。多くの企業が再び海外での工場設立を計画し始めている。その原因は、衰退の深い淵の中で、米国の生産コストが上昇を続けているからだ。例を挙げれば、今年の工業用電力価格は昨年より17%高く、来年はさらに値上がりする可能性がある。鋳造企業は大量の電力を使用して金属を加熱するので、電力にかかる経費が大きな支出になることは間違いない。

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